マニアックで笑いなおすすめアニメランキング 5

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメのマニアックで笑いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月27日の時点で一番のマニアックで笑いなおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.4 1 マニアックで笑いなアニメランキング1位
スーパーカブ(TVアニメ動画)

2021年春アニメ
★★★★☆ 3.5 (484)
1395人が棚に入れました
山梨の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る彼女は、ある日中古のスーパーカブを手に入れる。初めてのバイク通学。ガス欠。寄り道。それだけのことが新鮮で、ちょっと冒険した気分。仄かな変化に満足する小熊に、バイクは人とのつながりも生み出していく。小熊と同じ、バイク乗りの少女・礼子や、バイクに乗って変わっていく小熊に憧れる少女・椎。小熊の世界は少しずつ、広がっていく。友達と一緒の昼ご飯。当てもなく寄り道する放課後。バイクでしかできないアルバイト。そして、これからもバイクと生きていくために少女が選ぶ進路。

声優・キャラクター
夜道雪、七瀬彩夏、日岡なつみ

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

本作が第6話を機に炎上?している理由を細かく解説します

山梨県北杜市を舞台に、両親も友達もお金も趣味もない高校2年の少女、小熊ちゃんが1台の【ホンダ スーパーカブ】と出会ったことをキッカケに彼女の世界が少しずつ開けていく様を描く全12話の青春ドラマ
原作はカクヨムを発端とするトネ・コーケン先生の同名の小説
本作の第6話がプチ炎上騒ぎとなってしまった件について、細かく解説させて頂きます


修学旅行を楽しみにしていた小熊ちゃんですが急な発熱で欠席せざるを得なくなるも、すぐに体調は回復
バスで先に出発した学校側には相談せず、愛車のカブで追走
そして宿泊先の鎌倉に乗り付けてしまいます
当然先生からは厳重注意を受けるも、小熊ちゃんとカブをキッカケに友人となった礼子は用意周到にもヘルメットとタンデムステップを取り出し、憧れていた鎌倉湘南の海岸線沿いを通る国道134号線を小熊ちゃんのカブに2人乗りして走る、というちょっと不良染みた行いを提案するのです


修学旅行に原付バイクで乗り付けたり、そこからさらに抜け出して2人だけの自由行動を取る、というだけで十分常識からは逸脱した行動なのですが、問題は小熊ちゃんが運転して2人乗りをした、という事実です


この話の冒頭で本来のエンジン排気量が49㏄である小熊ちゃんの愛車は、52㏄へと改造が施され、原付一種から原付二種に登録変更をした、という旨が語られています
ナンバープレートも白から黄色に変わっている等、細かい点も再現されています
原付二種になった事のメリットの1つとして、2人乗りも可能になります
ですので車両の点では問題は無い様に見受けられます


ですが2人乗りをする為には“免許取得後1年以上”という条件が実はあるのです
免許取得の為のテストにも出ますし、教習所でも教えてくれます
小熊ちゃんが普通自動二輪の免許を取得したのはこの改造の直前、という事でかなり甘く推察してもせいぜい数ヶ月しか経過していなく
「これは道路交通法違反だ」
と指摘する視聴者も少なからずいたわけです


この案件に関して
「フィクションの中で描かれている事なので騒ぎ立てる必要はない」
と作品側を擁護する意見もあれば
「非日常や異世界を舞台にしたものならともかく、現代劇で堂々と法を無視するのは如何なものか?」
と否定的な意見もあり、正に賛否両論です
ネットニュースで取り上げられたり、便乗する形でワイドショーでも紹介される等、作品側にしてみれば不本意な広まり方で話題になってしまいました


正直、白昼堂々と黄色ナンバーで2人乗りをしている女子高生をわざわざ呼び止めて免許を確認する警察官などいないでしょう
ですから“捕まりはしない”という確証は小熊ちゃんと礼子にはあったと思います


肯定派も否定派も各々の言い分にちゃんと正当性があると思いますが、ちょっと別目線で何故これほどまでに本作が波紋を生んでしまっているのか?
について3つほど持論があるのでそれをご説明します


①【アニメ側の説明不足】
実は原作小説では小熊ちゃんが2人乗りに関して道交法違反になる事を認識していて、2人乗りを渋る一節があります
この時の礼子はこの1話手前のお話で愛車を失ってしまっており、そんな礼子を慰める為に違反を承知で2人乗りをしよう、と決意する小熊ちゃんの葛藤が描写されるのです
ところがアニメではそんな小熊ちゃんの迷いは特に描かれませんでした
主観で描かれる原作小説に対して、アニメ版ではモノローグを各話の冒頭と末尾に絞り、空気感やテンポ感を大切する構成を強調しています
この第6話のクライマックスとなるシークエンスにおいてテンポが大事と取るか、安牌として野暮でも説明台詞を入れるか、と考えて前者を取ったのが本作というわけです
あえてあそこで説明を入れておけば・・・100歩譲って9話のノンアルコールカクテルのくだりの様にテロップで注釈を入れていれば・・・批判意見の態度もまた違っていたと思います


②【本作をほんわか美少女日常系アニメと認識している視聴者が多過ぎる】
正直、本作は流行の日常系アニメとは違います
確かに表面上だけなぞればそーゆー類の作品にも観えなくもないですが、物語を深く読み込めば読み込むほど本作の登場人物は所謂“アウトロー”であることが理解できます
小熊ちゃんはそもそも友達が全くいませんでしたし、礼子はコミュ力があるだけでその実は自分とカブ以外に興味が無いというかなりの変人です
そんな2人の変わり者の非常識な青春が描かれるのが本作なのです
もしこの物語が女子高生2人組ではなく『特攻の拓』とか『あいつとララバイ』だったら誰もが笑って許した事でしょう
実はトネ先生の原作小説に限らず、片岡義男作品にしろ山田深夜作品にしろ、バイクに乗っている若者というのは“多少のハミ出し者”として描かれる傾向にあります
トネ先生もそんな伝統的な“不良の青春”を描きたかったのだと思います
そう考えると小熊ちゃんや礼子がいくらエキセントリックな行動を取ったとしても納得がいくでしょう
彼女達は法を破る事への後ろめたさは感じていても、周りの目などは気にしていないのです
ですがその点が多くの視聴者には伝わっていない、誤解を受けているというのが現状だと思います


③【原作者トネ先生の執拗なコダワリに違和感を覚える人も多い】
どんな作品でもアンチとは出てくるものですが尖っている作品であれば尚更の事です
正直に言って本作、物語そのものの魅力は別にして、トネ先生のコダワリが強過ぎて一部でアンチ化してしまった視聴者もいると感じてます
例えば第1話でバイク屋のお爺さん(シノさん)から曰く付きのカブを1万円で購入する小熊ちゃん
ですが、ヘルメットとグローブを持っていない事を見兼ねたシノさんがキャンペーンの品だとアライヘルメットのクラシックヘルメットとグリップスワニーの本革グローブをプレゼントしてくれます
本来は新車を購入した人を対象にしたキャンペーン・・・であるのにシノさんの過剰なサービス心が施した事であるのは言うまでもないです
ですが2つ合わせて新品で3~4万円もするハッキリ言って高価な品です
1万円のカブに乗る貧乏学生にはどう考えてもオーバースペック
これはトネ先生が登場人物の扱うプロップ(小物、アイテム)には自身が認める一流品を使ってもらい、作品を通してその逸品の素晴らしさを伝えたいとお考えだからです
先述のヘルメットとグローブの様に原作で細かく描写される品はもちろん、アニメ化に当たってかなり細かく実在の品がプロップとしてトネ先生から直接の指定されてるようです
アニメ化に全く口を挟まない原作者もいる一方で、トネ先生はとにかく自身で細かく設定したがる方という事なんですね
問題は貧乏学生の話なのか高級品の性能をアピールしたい作品なのかブレてしまっているという事です
例えば『ゆるキャン』という作品ならば女子高生なのでお金が無い、お金が無いなら無いなりに何か工夫をしてみよう、という話になったりするのですが本作はそういう方向へは話を広げません
トンデモナイ高級品がひょっこり出てきてなんやかんやで手に入ってしまいます
コダワリもここまで来ると考え方に隔たりを覚えてしまい、作品への没入感を阻害されてしまって結果的に、ではありますがアンチ化してしまった人もいると思います
特にバイク界隈に詳しい人ほど本作への評価は分かれているようです
オイラもシノさんが「100km走ったらオイル交換に来い」と言ったのには耳を疑いましたね
本来は最初のエンジンオイル交換って1000kmまでしなくて良いんです
メンテナンスサイクルってプロでも意見が分かれるところなんですが、本作はカブの産みの親である本田技研の監修もちゃんと入っています
それにも関わらず本田技研がやらなくて良い、と言ってる過剰なメンテをしているわけです
少し話が逸れましたがこういったトネ先生自身のコダワリで没入感を削がれてしまった人ほどアンチ化して否定的な意見を飛ばしてるようにも感じます


とまあ以上の3つの点から解るのは本作がとても“尖った作品”だという事です
先鋭化した作品であればあるほど賛否が別れるのは致し方ない事ですが、そこに火種となる第6話の2人乗りの案件が投下されてしまったというわけで、プチ炎上は起こるべくして起こった、とオイラには受け取れるんですね


ちなみにそんな騒ぎなど些細な事だとも言うように第10話では(私有地の中とはいえ)ノーヘル走行をしたり、第11話では(救命措置とはいえ)前カゴに人を乗せて走ったり、どんどん小熊ちゃん達の行動は過激になっていきます


つまり“付いて来れる人だけ付いて来い”というのが本作の最もたるところなのでしょう
本作の終盤では人畜無害を形にしたような少女、椎ちゃんが“不良に憧れる少女”のポジションとして登場し、アウトローな小熊ちゃんと礼子に少しずつ惹かれていきます
果たして椎ちゃんはこの無茶な2人に付いて行くのか否か?
そんなところに着地するのが面白いのです

投稿 : 2024/12/21
♥ : 35

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8

「この味は、引き出し昆布の技法を知らなくては出せん味だ!」。引き算の手本の1話以降はまぁまぁぁな。

 最後まで見たが、途中の段階で思ってた通り、驚異的な1話以降のそれほどの喜びはなかった…という印象。要素が増えることが必ずしもプラスになるとは限らないという貴重な教訓を得られた。椎ちゃんは嫌いじゃないが、礼子のような存在感を感じられなかった。日常系ではあるが、小熊ちゃんも礼子も男前というか全く動じずに自分の道を征く姿が実にええ。


 炎上した件については、書くのもアホらしいのであんまり書きたくもないが、「うるせぇ、バカ!」なメル・ギブソン方式でいいと思う。さらに、「クズ=法の奴隷、言葉の自動機械、損得マシーン」が急増しているという宮台さんの見解の証拠としては意味があるかな。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 52
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

この空気感、好き・・でした

[2021.6.24]
最終話見終わりました。(簡単な感想は一番下に・・)
5話以降の展開については、原作どおりみたいなので仕方ないのかも。
初盤のあの空気感はアニメならではの演出の成果だと思うので、アニメの出来は悪くないと思います。
結果論になっちゃいますけど、4話までの話を再構成して、親の話や免許取得の話などアニメで語られなかった部分を追加したりして映画化したほうが良い作品になった気がします。
・・あ、でもそれだと椎ちゃんの出番が。。

[2021.6.11]
4話までの感じが凄く好きだったんですが、最近のお話はあまりそれが感じられなくなってきたのがちょっと残念です。
突飛なのはいらなくて、もっと地味なお話でいいから小熊さんの小さな冒険を描いてくれると良かったんだけど。。

[2021.4.8初投稿]
ラノベが原作のようですが、未読です。
PV見たときも感じたけど、絵と音がすごくいい!

バイクのアニメなのに、とても静かでひんやりした空気感を感じます。
この空気感、好きだな。

劇中曲にクラシックを使ってるところも、雰囲気にあってると思いました。
ドビュッシーやリストなどいいですね。
ほかのピアノなどの劇伴も良かったです。

主人公の小熊さんは、かわいいけどおとなしくて地味な感じ。
両親も友達もお金も将来の夢もない女の子みたいだけど・・

彼女がスーパーカブと出会って物語がどう動き始めるのか、バイクというものに一度も乗ったことのない私も一緒にドキドキしながら見ていきたいと思います。

以下、各話の感想です♪

【1話 ないないの女の子】
{netabare} 中古のバイクが1万円!?・・と思ったらいわく付きのバイクみたい。。
バイク屋のご主人、いい人すぎ。
・・いきなり原付免許とったシーンに飛んでたけど、この辺はもう少し丁寧に描いて欲しかったかな。
バイクのエンジンを初めてかけた気持ち。
自分のバイクを見てニヤニヤする気持ち。
エンジンがかからなくて焦る気持ち。
バイクに乗ったことないけど、小熊さんの気持ち、わかる気がする。
夜のドライブにドビュッシーの「月の光」。ひんやりした夜の空気が伝わってきます。
うん。これいいわ。この空気感のまま最後まで突っ走ってほしいな。{/netabare}

【2話 礼子】
{netabare} アニメっぽくない作品だなって2話見ててあらためて思いました。
みんな黒髪だし、テンション高い話し方じゃないし、友達同士の会話もそっけないし・・
でもなぜかそういうところが好きだったりしてます。
すごーく地味な展開なのに、なぜか飽きないし面白いです。
礼子のバイク、改造バイクとかお金かかってそうだけどお嬢様なのかな?
どこまでも遠くに行けるよ、と礼子に言われて、ちょっとした「冒険」に出かける小熊さん。
ラストのニヤ顔が楽しそうで良かった♪
相変わらず、絵や音関係は丁寧ですね。バイクの音とかリアルっぽい。
EDもいい感じでした。{/netabare}

【3話 もらったもの】
{netabare}だいぶカブに慣れてきた小熊さん。
色々とパーツが欲しくなって礼子の助けももらいながら揃えていきます。
無口な子だけどきちんとお礼の挨拶できるのね。えらいな。
相変わらずのにやけ顔がいいね。
リストの愛の夢が流れながら今までの出来事が流れるラスト。
いい最終回でした!←ちがいますw
次回あたりで何か面白いことが起こればいいな・・って贅沢すぎ?{/netabare}

【4話 アルバイト】
{netabare}夏休み。礼子とどこかに出かけるのかなって思ったけど、別々なんだね。
でも確かにお金がないとどこにも出かけられないし、バイトは正解かも。
バイト代でレインコートを買って、雨の中 にやけながらの運転。
そして雨に向かってぼそっとつぶやく「ざまあみろ」。
よりもいとはまた違うざまあみろだけど、これも良かった♡
自分でバイクのオイル交換が出来て、鏡の前でヨシッのポーズを取ったり。
小熊さん、最初の頃に比べて表情が豊かになってきましたね♪
バイクのイスをぽんぽんするしぐさもいいな。
どんどん出来ることが増えていって、とても楽しそうで、見てる私もにやけちゃいます(#^.^#)
特別な何かがあるわけじゃないけど、丁寧に描かれていて不思議な魅力のある作品です。{/netabare}

【5話 礼子の夏】
{netabare}礼子が夏休みにある「挑戦」をした話。
なんか今回の雰囲気がいつもと違うような・・
小熊さんが「小さな冒険」をしながら、少しずつ世界が広がっていくところが好きだったので
番外編を見てる感じでした。
この作品にはこういうアクロバット的なお話は合わない気がします。{/netabare}

【6話 私のカブ】
{netabare}だんだん小熊さんの性格が分かってきた気がする。
色々と自分に素直な子ですねw
「このくらいで勘弁してあげる」の表情が楽しそうで良かった。
バスと同時にカブで着いたりとかwタイミング良過ぎて笑ったw
あれ絶対カブで来たいから仮病使ったと思われそう。
先生に怒られたのに、普通に礼子と二人乗りして出かけたり。
以外とメンタル強い子かも。鎌倉まで追っかけてくるくらいだしね。
次回は3人目の子が登場しそう。。{/netabare}

【7話 夏空の色、水色の少女】
{netabare}{netabare}季節は秋になり文化祭の準備が始まる。
小熊さんと礼子はバイク以外のことにはあまり関心ないみたい。
でも原付じゃムリだって言葉が許せなくて文化祭で使う備品の運搬を”手伝ってあげる”ことにした小熊さん。
小熊さん、すっかりベテランカブ乗りみたいな感じになっちゃいましたね。
初々しかった頃の小熊さんが懐かしい。。
「思わず巻き込まれてしまった文化祭」ってどゆことw{/netabare}
↑最初に感じたまま書いた感想です。
他のレビュアーさんの感想を読んでなるほどーって思いました。
カブと出会うまでの小熊さんってないないの女の子で、どこか諦めの気持ちがあって日々をただ無意味に過ごしてて、だから他人との関わりも関係ないって達観したような感じでずっと生きてきたんだろうなってあらためて1~2話を見直して感じました。
2話で礼子に話しかけられて、久しくこんなことは無かったからどうしていいかわからなくて逃げてしまったし。
そう考えるとちょっと上から目線のような話し方も、巻き込まれた発言もなんとなく理解できます。
カブをきっかけに他のみんなと不器用な感じだけど自分から話しかけて関われるようになったのは小熊さんの成長なのでしょうね。{/netabare}

【8話 椎の場所】
{netabare}前回顔なじみになった椎ちゃんにお礼にと自宅のカフェ「ブール」に誘われる二人。
椎ちゃん家ってお店と自宅いっしょだとしても、すごく大きい家なのね。
モールトンを娘に買い与えるとか、趣味でやってるようなカフェとか、結構裕福なのかなー。
コナコーヒーって最初粉コーヒーだと思って、カフェでインスタント!?って思ったらハワイでしか採れない希少コーヒーなんですね(-.-)
私は濃いめのコーヒーって苦手で、もっぱらアメリカンで飲んでます。。
寒さ対策に購入した大きい手袋みたいなの、おしゃれではないけど、すごくあったかそう(#^.^#)
周りを気にせず自分たちのスタイルを追求する小熊さんたち、いいと思います♡{/netabare}

【9話 氷の中】
{netabare}アブラッシブウールって貴重品らしいけどお値段ってどのくらいなんだろ?って思って調べてみたら、いいお値段してました。。
椎ちゃんこんないいものをあげるなんていい子すぎ。
小熊さん、ぶっきらぼうなのはいいんだけど、もらっておいて、椎ちゃんに「さっそく作って」はないでしょw
あと、椎ちゃんが小熊さんたちにカフェに誘ったりするんだけど、そっけなくされるのもちょっとかわいそうかも。{/netabare}

【10話 雪】
{netabare}雪の中、礼子に誘われてバイクで遊ぶ小熊さんたち。
青春してるなぁ~って思うけど、私が4話あたりまで「これ好きだわぁ」って感じていたものが最近のお話ではあまりなくなっちゃったのがちょっと残念かな。。
他のレビュアーさんが言ってた、バイクとJKが好きなおじさんが描いた理想のお話ってのも分かる気がするw
終盤、椎ちゃんが大変なことになっちゃったけど大丈夫かちょっと心配ですね。{/netabare}

【11話 遠い春】
{netabare}警察に連絡しないで小熊さん1人で助けに行ったのは二次災害になるし危ないなーと思ってみてたけど・・
とりあえず、椎ちゃんが無事でよかった・・
小熊さんが料理するの初めてみたかも。カレーうどん美味しそう♡
でも、モールトンのフレームがぐちゃくちゃになってしまって、もう乗ることはできないみたい。
そっか。モールトンに追い抜かれたことがカブへのきっかけだったんだ。
椎ちゃんもカブに乗ってる小熊さんたちにあこがれみたいなものを感じてたのかな。
次回、桜前線に逢いに鹿児島に行くのでしょうか?
普通は原付でムリって思うけど、この作品は何でも出来ちゃう気がしてます。。{/netabare}

【12話 スーパーカブ】
{netabare}桜前線に逢いに鹿児島あたりまでカブの旅をする小熊さんたち。
椎ちゃんは礼子のカブに同乗。
経験ないので想像だけど、原付ってスピード出ないしあんな長い距離走ったらかなり疲れそう(・A・)
特に椎ちゃんはずっとしがみついてるからかなり大変じゃないのかな?
小熊さんのぼそっとしたぶっきらぼうなしゃべり方って、小熊さんをバイク好きなおじさんに置き換えるとしっくりくるかも。
旅が終わり、椎ちゃんもついにカブ仲間に!椎ちゃんカブ、色とかかわいい♡
なんとなく2期はないような気がしますけど、これ見てバイクに興味をもった方もいたかもしれないですね。{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 58

62.1 2 マニアックで笑いなアニメランキング2位
断裁分離のクライムエッジ(TVアニメ動画)

2013年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (704)
4012人が棚に入れました
女性の髪を切ることが大好きな中学生の少年・灰村切は、ある日の帰宅時に偶然立ち寄った洋館で、長く美しい黒髪を持つ少女・武者小路祝と出会う。祝の髪はどんなことをしても切れない、呪われた髪だった。だが、切がお守りとして携帯する鋏で切ったことで、殺害遺品(キリンググッズ)を巡る殺人ゲームに巻き込まれてゆく。

声優・キャラクター
花江夏樹、小岩井ことり、福原香織、内山夕実、安野希世乃、能登有沙、島﨑信長、遊佐浩二、日笠陽子、中村悠一、石田彰、長妻樹里、井上喜久子、子安武人

にゃっき♪ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

the severing crime edge

それぞれの先祖である猟奇殺人鬼が愛用していた殺害遺品(キリング・グッズ)に、権利者として選ばれた子孫たちが、ヒロインの髪の女王をめぐる殺人ゲームに巻き込まれていくバトル作品です。

主人公がヒロインを守る王道的な展開なのですが、主人公はロリコンで、女性の長い黒髪を見ると切りたくてたまらなくなる性癖の持ち主ですので、一般人の感覚では、気持ちが悪いと思う方も少なくないと思います。登場するキャラたちは歪んだ性癖のド変態さんばかりですし、エロ描写が無意味に官能的で、お薦めは出来ませんが、TVで放送できる限界を考える叩き台になってくれそうな気もします。
性癖というのは人それぞれで、同じ状況で興奮する人も萎える人もいます。一方的に自分のスタイルを押しつけず、相手の趣向や許容範囲を考えて歩み寄るしかないわけですが、お互いにオトナ同士なのが大前提だと思いますので、フェチや性癖を扱うにはキャラが若すぎるのが気になりました。

権利者はキリング・グッズの影響で殺人衝動に駆られて自我を保つのが難しく、その衝動を抑えてくれる代償(インステッド)と呼ばれる協力者が必要な設定ですが、苦悩や葛藤の描き方は淡泊で、変態的な代償行為の方にばかり力が入ってたように感じます。権利者が街や学園にゴロゴロしているのもスケールが小さく違和感がありますし、能力や効果もわかりにくく、バトルについてもあまり期待しない方が良いと思われます。バトルは相手を殺さず、あっさり和解するようなまとめ方が多いので、賛否両論あると思いますが、個人的には中途半端で甘っちょろい印象が残りました。

キリング・グッズはハサミやハンマーのようなわかりやすい凶器ばかりでなく、そんなもので人を殺せるのかというバトルには不向きなオカルト的なものまであり、中二病っぽいネーミングには楽しませてもらいました。続きがあるような終わり方ですが、続編の制作には無理があるように感じます。サービスシーンは多めですので、ヒロインが気になる方や特殊な性癖の方なら、そこそこ楽しめる作品かもしれません。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 39

ともか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

※バトルアニメなのだそうです。

漫画原作(ほぼ未読)、 1クール(全13話)、 2013年春放送。
原作は第1巻の50ページほどまで無料だったので、そこだけ読みました。

殺害遺品(キリンググッズ)を持つ殺人鬼の子孫たちが登場し、主人公もそのうちの一人。
キリンググッズの所持者たちがバトルを繰り広げるストーリー。
そんな主人公が、メインヒロインである黒髪ロングの少女を護ろうとする中で、
(一応)恋愛の描写も含んでいます。


この作品の「あらすじ」に書かれていることは、たしかに嘘ではないですが…
主人公がバトルの中、ヒロインを全力で護ろうとするような、
本気のバトルものを想像してしまいました。
実際に観て、視聴前に想像していたのとは 相当かけ離れた内容でした。

「断裁分離のクライムエッジ」ってどんな作品? と聞かれたら、
「変態」とか「フェチ」といった感想が真っ先に出てきます。
バトルや恋愛は二の次、三の次のような配分の少なさで、回ごとの当たり外れも激しいです。

キャラは一風変わった設定を持っているのですが、やはり
変態、フェチ、ロリコン、百合(程度は弱め)、といった感じで、
本当に癖の強い人物ばかりが揃っています。
こういった要素についても、ネタとして楽しめるか、許せるか、拒絶するかによって、
大きく評価が分かれる部分だと思います。

また、基本的にツッコミ役が不在で、各人物が意味の分からない行動をどんどん進めてしまうため、
それに対して視聴者にツッコませる仕様になっています。


物語の面では、尺の使い方が特に気になります。
全体として一つ一つのシーンが必要以上に長く、尺稼ぎのような回も1回や2回ではないし、
バトルアニメを謳っているにもかかわらず、戦闘シーンのない回も多かった。
戦闘中も異様に長いセリフが多くて、いかにも厨二病バトル的なイメージ。

ストーリーに期待してしまうと、途中で断念しかねないほど ひどい内容だと思います。
その点 私は、バカらしいと頭で分かっていても、なぜか観てしまう感じで視聴継続しました(苦笑)

仮にストーリーを重点的に進めたら、6話以下に納まる程度のお話しか無かったでしょう。
無理やり引き伸ばした感が強く、さらには2期を予感させるような終わり方。
ふるいにかけて、2期まで視聴される方は どの程度残るのでしょうか…?
もっと原作をストックしてから、2期に分けずアニメ化すれば良かったと感じます。


作画は、絵柄が漫画版に似ている気がします。
きれいな時もあるのですが、崩れることも多めだった気がして個人的には微妙。

声優は、全体として悪くなかったと思います。
泣きの演技(これが多い!)をされた方には、お疲れ様と言いたいです。


OPはバトルアニメらしくて、歌詞も曲調も、この作品に合っていたと思います。
(歌詞の語呂の悪さは若干気になりましたが。)
スタッフ等の文字が、映像の雰囲気に合わせてアートのようになっていて、
若干見辛いですが、これはこれで良いのではないでしょうか。

対照的にEDは恋愛方面を意識しているのか、メッセージ系のような静かな曲でした。
それに、穏やかな絵柄は良いのですが、
映像の動きではなくカメラの動きでごまかしているのは少しマイナス。

OP曲: 運命の檻
ED曲: 君と二人
ED曲: 硝子の三日月 (1話、6話、13話)



総じて、私は ぎりぎり時間分くらい楽しめましたが、
これだけ視聴者を絞ってしまうと、いったい誰得なのでしょう?
物珍しさや、ネタという意味では、2~3年に1作くらいなら、
こういう作品もあっていいかもしれません。

ストーリー、生粋のバトルもの、恋愛を重視して観たい方や、
変態、フェチを許せない方には、一切おすすめできません。
さらに、若干グロい描写もあるので特に苦手な方は注意が必要です。

先述の通り、最後は2期に続くような終わり方でしたが、
この不人気ぶりを見ると続きが作られるのか心配になりますね。
個人的に2期は、待ちわびるわけではなく、作られたら観ようと思います。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 32
ネタバレ

かげきよ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3

理容師界のドラ1

あらすじ通りの1話目でした。
髪切れないって、地味だけど精神的に来ますよね。
ちょっと変態っぽい話かと思いましたがそうでもないの…かな?
この後キリングゲームが始まって行きサスペンス要素が増していきそうです、
未来日記のようになっていくのかCキューブみたいになるのか分かりませんが、
楽しめそうな気はします。

注:【考察・予想】というのが時折出ますが、原作を知らない状態で書き込んでいます。
ネタバレとは異なりますが先入観を持ちたくない方はスルーしてください。

3話までの感想{netabare}
スタイルが確立してきたというか判ってきました。
ヒロインを守り襲いかかるキリンガー達を倒しながらも、
段々とクライムエッジの闇の力に呑まれていくダークヒーロー物の様です。
当初思っていた程は深みが無いようですし、
次が気になりドキドキするという感じも乏しいです。
ロリ要素も個人的に合わないです。
若い主人公でも未来日記は楽しめたのですが系統が違いましたね。
言動などツッコミ所は感じますがその気力が湧く程の作品でもないのでスルーです。
設定は悪くないのでもう少し各キリンググッズの特徴が出て来るといいかも。
まさかの急展開を待ちながら眺めておきます。
{/netabare}

※4話感想{netabare}
急展開ではないですが、
敵か味方か分からないキリンググッズ所持者が出てきて物語に厚みが出てきました。
このままだと飽きるかなーっと思っていた所でしたので歓迎します。

ルールブックは既出グッズより特色があり、この先トリック(気絶で止めて欺く等)としても
使えそうなので興味が広がります。所持者も個性的ですし。

ピアノはどういうグッズなんでしょうか?
耳の聞こえない無い調律師の存在も気になります。
先に視聴者に明かしましたが、そこがミソってなるといいです。
後で分かった方が面白かったのに!っとツッコませない展開を希望します。
曲を最後まで弾く時は最期の時という雰囲気が漂っていますがどうなるのか楽しみです。
{/netabare}

※5話感想{netabare}
うわーお。いつもより変態度上がってましたね。
ついていけない人増えそうで心配です。そういう私もついていけるか危ないんですが。

湖では殺さず突き落として気絶させ救助して医務室に運び
夜にゾンビごっこの恐怖を与えるという凝った演出で追いつめました。
めんどくさい事してるとか言ってはだめなんでしょうね。

しかしルールブックもちらほらしてロミオの方がピンチかも。

【ロミオのグッズ能力予想】{netabare}
叩くと人を服従させるムチみたいです。頬を叩いてますね。
もっと女王様っぽい人に持たせた方が似合いそうですが。{/netabare}
{/netabare}

※6話感想{netabare}
グッズはルカさん所有でしたね。
犯罪はちょっとしたキッカケからという良くあるパターン。
どうやって入手したのかもよく分かりませんでした。
祝と切の仲も深まり結果オーライですが同じ事の繰り返しで目新しさが無くなってきました。

それと敵と一戦交えるとスグ仲直りしてしまうので、納得も行かなくなって来ました。
ルールブック出ても大して話は展開していないのも残念。
もっとかき回してくれればいいのにな。
一応観続けるけど退屈に感じてしまっているので
このままだと感想も淡泊になっちゃうかも知れません。
せめてキャラが魅力的に映れば良いのですが…。
{/netabare}

※7・8話感想{netabare}
悪の組織のパーティーにまんまと呼び出されて、
結局ルールブックと直接対決することになりました。

もうチョット捻ってくれないと…。
折角色々膨らみそうなのに直接対決では芸がないです。
祝や切を利用してもっと裁きを重ねると思ってたんですけどね…。
結局対戦相手が違うだけでワンパターンなんだもの。
この後またまた敵と仲直りだったらイヤだな。
感情移入も出来ず緊張感も持てないので惰性で観つつあります。

あと、ロープはハサミで切れないんですかね?
ダメならダメでも一度試してくれないとスッキリしません。
戦闘中そればかり気になってしまいました。
{/netabare}

※9話感想{netabare}
ルールブックくん死んでしまいましたね…。
引っぱった割には意外と大したことはしてないのですが…。

ただ強烈な力を持つ存在、組織は見えてきました。
しかしまぁ、殺す時何を飲ませたんですかね?
多数のナイフで殺すなら飲ませる必要が分からないです。

死を目の当たりにして自分の未来と重ねる切くんと祝ちゃんは
ますます互いの必要性を高めてこれから立ち向かって行く展開ですが、
敵を倒し、絆が深まるって再三再四の繰り返しはもう充分分かりました。勘弁して下さい。
ぐるぐるさまよって、結局ルールブックくん現れる前と同じ所に戻ってきてないかい?
繰り返しの迷走っぷりに飽きてきましたし、やはりどうも感情移入が出来ないです。
感想の方も楽しく書けなくなってきたので毎話感想は切ります。
作品自体は最後まで観ます。
このままの流れで中途半端で終わって欲しくないですが、期待は出来ませんね…。
{/netabare}

【視聴後総評】
酷評になりますファンの方はご容赦ください。
{netabare}
まずストーリーが単調でした。
基本的に
「刺客に襲われる→切が守る→相手とは和解→切と祝の絆が深まる→切の闇の力が高まる」
の繰り返しで大きなうねりのあるストーリーになっていません。
ルールブックくんの登場でそのうねりを期待しましたが結局は何の影響もないさざ波でした。
序盤のキリングッズ保持者も殆ど絡んで来ないので話に厚みが出ません。
意味ありげなピアノの姉さん等は放置で登場理由が解りません。アレ必要なの?
予想はしていましたが打ち切りマンガのような終わりも興ざめさせる一因でした。
二期やる可能性も薄い気がしますので放りっぱなし感が大きいです。

演出もチープです。バトルに緊張感がなかったです。
恐ろしいグッズ同士の戦いなので
アナザーや未来日記の様にもっと痛々しい演出をして欲しかったです。
痛い事を台詞で説明する様ではヌルすぎます。もっとのたうち回りなさい。
その後の和解展開でいい話にしようとしているのがチラチラしてしまい茶番に見えます。
いっその事、手がもげ目が潰れた後で和解してください。
敵も味方も悲壮感漂い必死さが伝われば見る目も変わったはずです。
ロリやフェチを導入して観る人を選んだのなら
大衆ウケや子供ウケは狙わなくて良かったのではないでしょうか?

結局、すべてに於いて中途半端にしてしまっているので
観る価値のない作品に仕上がってしまっています。
残念ながら人には勧められません。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 26

60.5 3 マニアックで笑いなアニメランキング3位
ぶらどらぶ VLAD LOVE(TVアニメ動画)

2021年夏アニメ
★★★☆☆ 3.0 (94)
278人が棚に入れました
重度の献血マニアの女子高生・絆播 貢(ばんば みつぐ)。足繁く献血車に通っては、看護師に邪険に扱われる日々……。そんなある日、献血車で外人(?)の美少女と遭遇する。青白く今にも倒れそうな彼女は、血を抜かれそうになった瞬間、豹変し献血車を破壊!貢は、意識を失った少女を、なんとなくの勢いで保護し家に連れ帰ることに……。

声優・キャラクター
佐倉綾音、日高里菜、朴璐美、早見沙織、日笠陽子、小林ゆう、高槻かなこ、三宅健太、石川界人、綿貫竜之介、木内太郎、岩崎ひろし、中田譲治
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4

【辛口コメント】チーム押井の暴走“採血鬼”ギャグアニメ♪

【物語 2.0点】
やりたい放題。視聴者とキャッチボールする気なし!?(笑)

ネット動画配信という解放区。ポリコレなど、アウトオブ眼中w

献血マニアの女子高生と吸血鬼とのガールミーツガール。
活動を支えるための献血部及び夜間部という枠組み確立の他は
押井 守総監督、西村 純二監督らスタッフたちの昭和の“オタク”趣味の開陳に尺が費やされる。

無礼講とばかりに撒き散らされたネタが、
シナリオとして調理されずに、生煮えのままぶつけられる感。
しかも一定以上のコアな高年齢層以外はキャッチ困難という厳しさw

私も前半は9割方ネタが分らずw
後半に入ると、さながら“汚い映像研”の如き、作中作品の創作回も挟まれる。
マキ監督を通じた往年の映画ネタ(トリュフォー監督作品等とのこと)や
漫画のオマージュ回({netabare}つげ 義春氏{/netabare}とのこと)など、
私の生まれる前のネタがお風呂回、水着回そっちのけで容赦なく投げつけられ、
私は為す術なく、ほぼ全球捕逸(パスボール)w
辛うじて掴めたのは最後の{netabare}『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』{/netabare}くらいw

表現者が自由にやれることが
万人にとって必ずしも面白いわけじゃないと思い知った全12話でした。

我こそは!とのハイレベル“オタク”の方の挑戦お待ちしておりますw


【作画 3.5点】
アニメーション制作・Drive

背景美術は、ぼかしが特徴的なフォトリアル風でホラーシーンもカバー。
むしろ実写も入り、時折、東京の夜景をバックに吸血鬼がフライハイする。

(結局、東京上空で爆撃機(ハンドレページ・ヴィクターとのこと)と
サラマンダーのドッグファイトやりたかっただけでは?という疑惑w)

平成の表現萎縮でスッカリ姿を消した、回転往復ビンタが乱発。
ギャグのオチは概ね建屋の爆散、倒壊w
“自主規制”がガードするとは言え、
“学園のマドンナ”等、昭和の価値観に基づいた露出描写もある。

雲の上から現代人がふるい落とされようが関係ありませんw


【キャラ 3.5点】
メインヒロインの吸血鬼・マイ。
吸血鬼伝説や関連エンタメの歴史を総ざらいした上で、
奥深いヴァンパイア理解に基づいたキャラ造形を……
と行きたい所ですが、こちらもキャラ立ちより、ウンチク披露が優先された感w
とは言え、濃厚な押し入れヒロインは、懐古には訴求。

その他、ヒロインに百合百合しく、バンバン血ィを貢ぐ、女子高生主人公・絆播貢(ばんばみつぐ)
(※血ではなく“血ィ”でなければならぬらしいw)
一斗缶で制裁する女風紀委員長など、
レトロな個性派がごった返す闇鍋感w

だが真打は、アンモラル保健医で血液研究者の血祭血比呂。
生徒への暴力的なツッコミ。方々の方言が混血する粗暴な言葉遣い。
EDアニメの左半分を占拠する彼女の強烈な生き様を受け入れることが、本作完走の絶対条件かw


【声優 4.0点】
ヒロイン吸血鬼・マイ役の日高 里菜さん。
吸血した血ィの主を反映して性格が豹変する
という無茶振りを器用にこなし混迷に拍車w

明るくアブナイ百合ボイスには実績がある貢役の佐倉 綾音さん。
ドスの効いたオトナボイスで生徒とシナリオを引きずり回す血比呂先生役の朴 璐美さん。
暴走監督ボイスで現場を逼迫させるマキ役の早見 沙織さん。

さらには、貢のとーちゃんに{netabare}中田 譲治さん。{/netabare}
など脇に至るまで非凡な声優たちが競演♪

ですが、このカオスに、この豪華声優陣。
申し訳ないですが、私は、正直、勿体ないという感想が先に立ちますw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は川井 憲次氏。
お馴染みの疾走感溢れるストリングスと勇壮な混声コーラスが、
ギャグと人情を無駄に格調高く盛り上げる。
氏は割と真面目?と安心した矢先、
カオスな献血歌謡曲「血ィがS.O.S」を冨永 みーなさんに歌わせ昭和へ逆走w
助けて欲しいのは視聴者の方ですw


OP主題歌はマイver.がLOBEBITES「Winds Of Transylvania」
海外でも活躍するガールズ・メタルバンドが放つ刺激的なロック。

貢ver.がBlooDyeの「Where you are」で百合への想いを探求。
高槻 かなこさんのピュアボイスが未来ずら♪


ED主題歌はalan&Ayasa「赤い雨」
映画『レッドクリフ』主題歌等のチベット族アーティスト・alanさんが参加した妖艶なバラード。


音楽も世界配信に向けて一級品が揃うゴージャスさ。
もはや勿体ないwとツッコむことも本作の嗜み方かw


【感想】
作中劇に寄せられたハチャメチャで最高だったぜ~!
との歓声が象徴するカオスなギャグアニメでしたw

アニメーターも平生は好き勝手にやっているようで、
多くの視聴者が受け取れるように配慮して制作して下さっているのだな。
と本作のストレス発散ぶりを見て、逆に痛感しましたw




【第一話ー特別編ー無料配信版・感想】
長くなるので折りたたみw

{netabare}
一話あらすじ

{netabare}超レア血液型“キメラ型”故に、献血しても有用性がないにも関わらず、
採血制限を待ち切れず献血バスに押しかける程の献血マニアの女子高生主人公。

バンパイアのクセに、人間に噛み付き新たな吸血鬼を生み出すのを躊躇する“美少女”吸血鬼。

血に飢えた吸血鬼が献血バスに乗り込み採血されそうになり車両を破壊する現場に
出くわした献血マニア少女の家に吸血鬼が転がり込み奇妙な同棲生活がスタート……。

採血により吸血鬼の“彼女”を養うため、
稀少血液収集研究家でもある保健美熟女医の忠言により、
主人公は“採血部”を立ち上げることになるのだが……。
{/netabare}

……などと言う、見ているだけで頭痛と貧血に襲われるw
押井守総監督(原作・脚本・一部絵コンテ等)の10年構想のオリジナル連続・吸血鬼ギャグアニメ(全12話予定)


テンポは良好(暴走とも言うw)
が、率直に言って私にとってはギャグは滑り気味に感じ、一笑も出来ませんでした。
ただ、パワハラと抗議されながら、全力出血往復ビンタでツッコむ
古のギャグスタイルを、時代の壁をぶち破って、
現代に押し売りしようとする破れかぶれ感は嫌いじゃありませんw

よって物語評点は基準点割れからのスタートになりますが、
変なアニメだな~wと感じつつも、
川井 憲次氏のBGMやCV.朴 璐美さんの方言罵声など、
興味は持続しており、
取り敢えず、主要キャラが出揃うまでは、
押井総監督とタッグを組んだ西村 純二監督と私との相性も信じて、
何とか食らい付いて行きたいと思います♪


ところで、次話の配信及び放送は何時でしょうか?
4話迄の先行上映イベントは決まっているそうですが……。

ん?未だTV放送もするか、配信でいくか、決まっていない?
どんだけフリーダムな企画なのでしょうかw

形態未定、放送時期未定で据え置いている、あにこれスタッフさんを、
あまり困らせないで下さいなw

※後日、2/14バレンタインデーに前半6話まで一挙配信。
3/14ホワイトデーに後半6話を一挙配信。
結局ギリギリ2020年秋シーズンのネット動画アニメとして分類は決着した模様。

この形態……視聴し辛い(苦笑)
{/netabare}

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22
ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5

昭和は遠くなりにけり

2021/08/29 投稿
2021/08/29 加筆・評価下方修正
2021/09/05 「状態」訂正(「今見てる」のままでした)と加筆
2021/09/23 一部補足説明追加


まずは,立ち位置をはっきりさせておきますが,

我輩は「押井信者」である。

という前提でこの文章を読んでいただけるとありがたい。


令和初でスカイクロラ以来の押井アニメ
30何年かぶりの押井守のシリーズ物とかなんとかかんとか・・・

原作・総監督・シリーズ構成 押井守
監督 西村純二

これは,見なければなりますまい(笑)



1話アバン冒頭の俯瞰での東京(?)の夜景を見て期待が高まります。(どうやら「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」を意識した物のようです。)※「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」の説明は12話の作中に有り!

OP「Where you are」Ver.(奇数話のOPはこっち)は映像的にすごくみずみずしく,スタイリッシュ!血比呂先生が苗木を背負って歩くシーンの映像的な美しさはなんとも言えません!!曲も悪くは無いです。これが新しい押井アニメか!って感じです。
なおOP「Winds of Transylvania」Ver.(偶数話)主要女性キャラによるヘビメタバンドによる演奏がメイン。ありきたりかな・・・曲もアニメーションもあんまり好みではありません。(文化祭回でのステージ演奏的な使い方なら評価は違ったかも知れません。)

背景美術が独特でいい味出しています。
「物語シリーズ」の戦場ヶ原家的な感じです。
個人的には餃子の将軍の外観が一押しw


さて,褒めるのはこんな所でしょうか^^;

この作品で最も強く感じたのは,セリフの言い回しの古くささです。
血比呂先生に代表される,謎のえせ方言(うる星やつらのサクラさん的な台詞回し)
「○○じゃと,ゆうとろうが!!」など諸星あたる的な台詞回し・・・
いわゆる,押井守的な台詞回しですね。うる星やつらのキャラクターであればなんとなくそれでいいのですが,本作のキャラクターに言わせるととたんに何というか古くささが際立ちます。遠い昭和の時代からタイムスリップしてきたキャラクターに感じられるというか・・・とにかくそんな感じです。
※シュタインズゲートで牧瀬紅莉栖が「○○と,ゆうとろうが!!」って言っていますね(アニメ版かゲーム版か無印かゼロかゲームのダーリンかフェのグラムかごちゃごちゃになっていますが,どれか1つ以上で確実に言っています。)気になったから記憶があるのかも知れないけど,それほど気にならなかったw

輸血マニア&献血部・・・
立喰師という言葉を聞いたときと同じ居心地の悪さみたいなものを感じます。こう言う設定を作品の中心に据えてくる・・・悪い意味で,押井守ですね・・・

以下押井守との世代的な違いあるいは地域的な違いかも知れませんが言葉の使い方に違和感を覚える物
保険医:自分のイメージでは養護教諭,保健(室)の先生,養護の先生など
夜学:定時制?夜学というと大学のイメージ?
血ぃ:なぜ「血」ではだめなの?聞くたびに違和感が・・・

他にも
往復びんたバシバシとか
突然や夜学設立,全教科養護教諭一人で担当とかいろいろ気になってイマイチ楽しめません。

「おたかさん」「青島幸男」などのうんちくコーナー
知っている層には必要ないし,知らない層は興味が無いし必要も無い。いったい誰に向けているの?
あ!でも,映画のうんちくはちょっと興味を持って見ましたwそれで「インタビュー・ウィズ・バンパイヤ」の冒頭部分を見て,1話アバンの意味が分かったりしました。

6話の文化祭,7話の自主製作映画撮影などは学園物としては悪くは無いです。9話は{netabare}うる星やつら 第76話「決死の亜空間アルバイト」のリメイクですが,うる星やつらの方が元作(造語です、原作とはちょっと違う気がするのであえてこう書きました。もとさくと読んで下さいました)であるつげ義春の「ねじ式」の不思議な雰囲気を良く現れている{/netabare}ような気がします。

個人的な評価としては,令和初の押井アニメは「Where you are」Ver.のOPと背景くらいしか見所が無い残念な作品という気がします。
期待が大きかった分,がっかりも大きかったように思います^^;
「好き勝手にやらせてダメだった押井作品」の括りに入ってくる作品の一つだと思います。

ヒロインがバンパイアのアニメにはあたりが多いのですが,この作品はどちらかというと貢がヒロインですかね?

再度,我が輩は「押井信者」です。
結構好意的に見てこの評価ですが,押井原理主義者からたたかれそうな気が・・・^^;

そして「ルパン三世PART6で押井守がゲストで脚本担当」というニュースを聞いて性懲りも無く期待していたりします^^;

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9

押井守を知らない子供たち

大御所がクレジットされてる注目作。
という触れ込みなんでしょうけど私の引っ掛かりは吸血鬼もの。絵柄からして『隣の吸血鬼さん』みたいなゆるい日常ものかと事前に想定していて蓋を開けてみたらまあ近からず遠からずって感じです。

献血マニアの女子高生んとこに吸血鬼さんが転がり込むお話。
吸血鬼に持つ先入観を逆手にとってややずらしを加えたりそのまま見せたり基本テイストはギャグ路線となります。
まずはここで私のニーズからずれます。あくまで自分の趣味ですけど、吸血鬼ものには“退廃”“耽美”などなどを期待しちゃうのですがそうではない。よってまずはここで後ろ向きに。
私と同じように退廃的なノリ求める場合は手に取らずともよろしいかと思います。


次に本丸“押井守”。
よくよく考えたらこの方の監督作品一つも鑑賞しておりません。

 うる星やつら ⇒ 夕方アニメで観たような再放送で視たような
 パトレイバー ⇒ 原作既読。アニメは少々。劇場版は観てない
 攻殻機動隊  ⇒ いつか観たいと言いながら早幾年

実体験に基づく思い入れは一切ないため忖度なしで以下

 {netabare}斬新ですねこれは{/netabare} 

ギャグなんでしょうけど最近見かけない手法があちらこちらに。これはこれでアリなのかなどうかな。
なにが斬新かと申しますと、例えばやらかした時に隣にいるキャラがカメラ目線で変顔になる「がちょーん」的ずっこけ演出みたいなところ。
御年70歳ですのでいわば私にとっちゃ父親と同世代です。ギャグは鮮度というので瞬発力みたいなのが大事ですが本作は残念ながらないですね。もしかするとナイツが所属されてる漫才協会みたいな名人芸を堪能するスタンスなのかもしれませんが、彼の得意分野ではないので芸の蓄積がありません。
私がギリ知ってるパトレイバー(しかも漫画)だとシニカルな中にたまに笑いがある作風。まるで違います。こうしてみると、隣の芝生は青く見えたのでこんなん作ってみましたよって道楽作品以上でも以下でもないという結論でしょうか。

“趣味に合わない吸血鬼もの”
“趣味に合わないお笑いもの”

5話まできて撤退します。



※無駄話

■押井守を知らない子供たち

世間で評価を受けたものに捉われず新境地開拓にチャレンジって素敵です。情熱なきゃできません。本作のポジティブ評価はその一点。

とりあえず録画してあとから『押井守』と知っての初押井守作品でした。代表作が90年代半ばならば押井作品を知らない視聴者も一定数いることでしょう。私もその一人。
途中撤退しといてなんですが遊び方次第で面白くなってたかもしれませんね。

{netabare}知らん人は知らんと思うけど15年くらい前に世界のナベアツがあらびき団で披露したネタ“T-BOLANを知らない子供たち”みたいにはっちゃけてたら良かったのにね。知ってる人少ないと思うけど…{/netabare}



視聴時期:2021年7月~9月 リアタイ視聴

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2021.8.15 初稿
2021.11.7 配点修正 -0.1

投稿 : 2024/12/21
♥ : 29

76.7 4 マニアックで笑いなアニメランキング4位
頭文字D [イニシャルディー](TVアニメ動画)

1998年春アニメ
★★★★☆ 3.9 (499)
2735人が棚に入れました
北関東の名立たる峠道を舞台に、本来ならば「若葉マーク」である筈の主人公、藤原拓海が父親の愛車、AE86型(ハチロク)スプリンタートレノを駆り、誰の目にも圧倒的に速いと思える車を相手に対等な勝負を繰り広げ、“公道最速”を目指す。

声優・キャラクター
三木眞一郎、石塚運昇、岩田光央、川澄綾子、西村知道、矢尾一樹、高木渉、子安武人、関智一、檜山修之、藤原啓治

こたろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6

迫力のCG!

ストーリーに語るべきところはありません。元々そういうのを期待してみるものじゃないし。

やはり特筆すべきはカーアクション。バトルシーンはアツくて最高です。
いまどきCGを使ったアニメは珍しくもないけど、これほどCGが活かされている作品もないと思います。
現実にある車に現実に起こり得る挙動をさせるから、リアルっぽいCGが肝要なんでしょうね。

あと、ユーロビートの音楽がレースを盛り立てます。これもイイ。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 3

ぶっかけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

速度超過? 細けぇことは言わない約束

クルマは別に好きじゃない
生活を困窮させる程のローンを組んでレクサス乗ってる人の気持ちなんて
私には到底理解できない
改造を繰り返すことも同様
移動手段の道具として、コレを所持する人が大半だろうが
本作は、そう言う理由でコレを所持していない人達が、次から次へと登場し
道交法違反なんて言葉は、存在しない世界で凌ぎを削る
無名の走り屋が、嫌々始めた消極的な戦闘が、積極的な戦闘に変貌し
名の通った走り屋になるまでを堪能しよう

知人の車好きが言うには、オフロード以外でグリップ走行より
ドリフト走行の方が速いなんてことは有り得ないらしい
ドリフトはあくまで魅せる為の遊びなんだそうです

まぁ、ここまで書いたクソみたいな能書きは
作中でパンダトレノが綺麗サッパリぶっ飛ばしてくれますから、安心して下さい

投稿 : 2024/12/21
♥ : 16

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

【アニメにおける自動車の表現を根本から変えた歴史的大傑作!!!】

日本のアニメやマンガとモータースポーツの相性は実は結構良くて、古くは『マッハGoGoGo』『よろメカ』『F』『サイバーフォーミュラー』『レッツ&ゴー』・・・とまあ歴史を辿るだけでも数々の名作が生まれてます
ところがこの作品が当時手間ばかり掛かると限界が見えてきていたセルアニメにおけるモータースポーツの表現を根本から覆すことになるんです
かくいうオイラもこの作品には人生観そのものを大きく変えられた一人です


原作は『バリ伝』でお馴染みの“しげの秀一”が1995年から週刊ヤングマガジンで連載していたマンガ
本来なら若葉マークであるはずの高校三年生の主人公が父親から受けた非合法な特訓で天才的なドライビングテクニックを開花させる
そして当時既に15年落ちだった旧型車、通称「ハチロク」を駆って夜の峠道で最新鋭スポーツカーを相手に公道バトルを繰り広げるという俗に言う【走り屋モノ】
後々続く長編シリーズの第1期が今作、通称『First(1st)Stage』です


複雑なカメラワークや流れる沿道の背景を毎週のテレビアニメで表現可能にしたのはずばり【自動車の走行シーンをフル3DCGで表現】するというかつてない試み
当時、連続テレビシリーズで3DCGなんてあまりにも贅沢・・・いや無謀とも言える挑戦でしたがこの作品は見事にそれをやってのけました
そして疾走する自動車の表現=3DCGという今日のアニメ界では常識とも言える構図を完成させるまでに至ったエポックメイキングな記念碑的傑作と呼べるでしょう


また音楽レーベルのavexがアニメ事業へ参入した記念すべき第1作目でもあり、同社のダンスコンピレーションアルバム「SUPER EURO BEAT」シリーズの楽曲を劇中BGMに採用するという試みも斬新でした
当時パラパラブームを目前に控えていたものの、ユーロビートという世界的に観れば実にマイナーなジャンルの音楽の知名度を押し上げたのは今作の力もあってのものです
特に第5話のバトル決着直前に流れる「HEART BEAT」のイントロによる演出は必見
後のシリーズでもGT-Rの象徴として使われる「BACK ON THE ROCKS」や庄治慎吾のテーマこと「DANCING」のような強烈なインパクトを残す演出も素晴らしい
第1話の最初と最終話の最後は必ずDAVE ROGERSの楽曲が来るというシリーズを通して観るとよくわかるセオリーが既に築かれているのにも注目してほしいですね
主題歌を手掛けたm.o.v.e=アニソンという構図も今作が始まりです


ちなみに今ではあまり話題になりませんが2000年の『はじめの一歩』に破られるまでは最高視聴率3.8%という深夜アニメとしての記録を持っていました
この事からも今作が当時どれだけ注目されていたかがわかると思います


それにモータースポーツモノ、青春モノとしてのストーリーの完成度もシリーズ中屈指の出来栄えでして、基本的に5話で1つのエピソードが完結するようなキレイな構成になっています
1~5話 VS FD3S編
6~10話 VS R32編
11~15話 VS EG6編
16~20話 VS シルエイティ編
21~26話 VS FC3S編(+妙義遠征編)
合間合間に恋愛や笑いを挟みつつ全26話
後のシリーズでは原作の細部をカットするような“マイナスの構成”をとっているのに対し、この第1期だけはアニメオリジナルエピソードを加えるなど“プラスの構成”をしているのも特徴
自動車に興味の無い方にも、この第1期に関してはオススメできますb


お話そのものの特徴としましては、「走り屋」と呼ばれる非合法公道バトルを繰り広げる若者達の姿を【究極まで美化してる世界観】が本作特有のポイントといえます
この手の「走り屋モノ」では、少なからず非合法であることをチラつかせて走り屋とはあくまでアウトローな存在であるってことを提示するものなんです
『サーキットの狼』の“池沢さとし”ですらやってます
ですが今作はそーゆーの一切やってないのです(笑)
こんなにも走り屋が受け入れられる世界があるわけ無いのですが、今作では本当のモータースポーツならば成立し得ない【自動車の異種格闘技戦】を実現させるということに注力しているので、公道バトル=無差別級レースとして誰もが黙認
だから走り屋を否定する人なんてのも出て来んのです


それと今では当たり前になりましたけど徹底したロケハン、というのも当時のアニメとしては珍しかったですね
物語の主な舞台となる群馬県渋川市の伊香保温泉街などは原作でもかなり細かく描写されている為、アニメも其れに習っています


さて、やはり3DCGというのは日進月歩の技術でして、残念ながら特に今作のバトルシーンは今観るとツッコミどころが満載だったりします
(セルDVD化の際に音響面などはだいぶ修正されましたが・・・)
そもそも3DCG以外の作画や手描き背景がアナログだったため、人物と自動車の合成が出来なかったという問題点もありました
2002年に発売された『BATTLE STAGE』という総集編では3DCGを一から全てリメイクするなど今作への思い入れはスタッフも大きかったようですね

投稿 : 2024/12/21
♥ : 22

57.0 5 マニアックで笑いなアニメランキング5位
30歳の保健体育(TVアニメ動画)

2011年春アニメ
★★★★☆ 3.2 (316)
1476人が棚に入れました
まだまだ間に合う……素敵な恋愛をするためのすべてがココにある!  30歳を過ぎても女性経験のない男性は「魔法使い」になれる……そんな言葉がネットなどではよく使われています。これは「そんな人は滅多にいない」ということの喩えでもあるのでしょうが、現実には、ある程度の年齢を迎えても性経験がない男性というのは想像以上に多いものです。

声優・キャラクター
下野紘、名塚佳織、置鮎龍太郎、渡部優衣、喜多村英梨

ligame さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

最終回はよかった

30歳で女性経験のない主人公。
30歳で男性経験のないヒロイン。
性愛の神様がこの2人を卒業させるためにレッスンを行うといったストーリーです。
設定からしてちょっとひどいですw
内容も下ネタばっかりでひどかったですw
自分はけっこう好きでしたが。
ですが下野紘さんと名塚佳織さんといった声優さんの演技がすごくて最後まで観れました。
そしてこの作品の1番頑張った声優さんと言えば立木文彦さんでしょう。
安定のナレーションでしたが、ピー音の変わりに立木さんボイスが入りますw
そしてその言葉がおもしろいですwちょっとそれが多すぎてどんな言葉を隠してるか分かりませんでしたがw
曲はOP、EDともによかったです。
EDの映像で2人が成長していく姿も毎回楽しみでした。
最終回は不覚にもちょっと感動してしまいました。
まさかこの作品で感動させられるとは思いませんでした。
1話が13分ぐらいの作品なので気軽に観れます。

投稿 : 2024/12/21
♥ : 9

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

誰だよこの企画通したの?

数年前に原作が発売されたときは
随分と話題になったのを覚えています
萌を意識したイラストを多用しつつも
内容はわりと真面目なハウツー本という噂でした

そんなものをアニメ化するという時点で
まず意味が分からないのですが
実際アニメになった第一話の放送を見ても
本当に何がしたいかわからない

何しろ下ネタは全てモザイクと代替音声で
それが真面目なものだろうとギャグだろうと
お構いなしにカットされてしまうので
全くハウツー要素が機能しておらず
下ネタギャグアニメとしてもアウトです

しかもどうもスタッフの悪乗りで
「下ネタアニメなのに下ネタが全部潰されてる」
という部分を
逆に笑いどころのようにプッシュしてきて
明らかに必要ないところにまで
手の込んだモザイクや代替音声が入っています

極めつけは実写パート
頼近みなとかいう女性が進行役を務めるんですが
どんな経歴の方なのか検索してもわかりませんでした
発声がまるでなっていないところからして
声優さんではないと思うのですが
小学校の学芸会を思わせるような
棒読みとピントのずれたオーバーアクション
容姿も不細工とまでは言いませんが
テレビでメインを張れるレベルではないですね

さらにそのトークの台本も
NHK教育のこども向け番組を
徹底的にクオリティを下げたような
視聴者に喧嘩を売ってるとしか思えない
これまたひどい内容で
どうやったらここまでひどい企画が通るのか?
と首をかしげたくなる代物です

しかしアニメパートと合わせて考えると
また違ったスタッフの思惑が見えてくる気がします
下ネタアニメから下ネタを隠すことで
メタレベルで笑いを取ろうとしていたアニメパート
おそらくこのとんでもない実写パートも
クオリティが低いことを逆に笑いに変えるという
シュールな自爆ギャグなのだと思います

クオリティをわざと下げてそれを笑いのネタにするというのは
低予算でまともな映画を作れないから
開き直ってB級色全開の映画を作っちゃえってのと同じ発想ですね
しかしこれは大顰蹙だったようで
残念ながら実写パート1話打ち切り
実写1話内で宣伝していたDVDへの収録も立ち消え
まぁ当然と言えば当然です

のっけから迷走しまくった挙句
アニメパートだけになった本作ですが
マカロン、ぴぃ&くぅと
少しづつ登場人物(?)が増えていって
性愛の神が4人(柱?)揃った辺りから
相変わらず規制の嵐ではあるものの
ラブコメ調の下ネタギャグアニメというスタイルが確立され
後半は予想以上に楽しく視聴できました
まぁ童貞喪失アニメだけに一皮向けたってとこですね (=m=
はっΣ(゚д゚
いかん・・・このアニメに毒されすぎてしまったようだ(@ヮ@

投稿 : 2024/12/21
♥ : 14

セメント さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8

30歳まで童貞だったら魔法使いになれる

これは一体誰向けに作られたものなのでしょうか
原作は性交渉のハウツー本ですが、このアニメを見ても何も得るものがなかったですね


全体的に見て、童貞を随分とコケにしてくれてますよね
別に童貞でも良いと思うんですがね、つかむしろ誇るべきことだと思っている私は、端からこのアニメと相性が悪かったのですが
なんというか、結局何から何まで神頼みって感じで、実践向きじゃないです
なんつかこういうのって極力、現実に近づけるものじゃないんですか、なんか砂漠行ったり、AK(あっち行ってこっち来ないで)フィールドとかも、完全なるフィクションの世界じゃないですか
今河も、安藤さんも、全然冴えない感じがすごい現実的だなぁと思ってたんで、その辺の方向性が見えず残念でした

それこそ、こういうのはドラマとか三次元の方で展開してほしかったですね
二次元スキーにこんなの訴えかけて、一体どうしろって言うんですか
まぁともかく、15分のショートアニメということでテキパキとしてますね、中身がついてきてるかついてきてないかは別として
最終回のまとめ方は何気に良い風でしたし、中身もそこまで、いやどうかなぁ
監督は「カッコカワイイ宣言」などのまんきゅう氏、良くも悪くも低予算アニメでした

成長するEDは面白かったです
最終回のは総集編で、最後の一枚絵に繋がったは、良い仕掛けだと思います

キャラについては、今期はショタが熱いですよね
今作のマカロンは、まぁ、声と後ろ頭の刈り上げ具合さえなんとかなれば、伸びたんじゃないでしょうか
あの寮長の格言はなかなか好きですね
1話;童貞よ大志を抱け!3話;童貞も守れん奴に女が守れるか!5話;童貞か童貞でないかそれが問題だ!7話;童貞王に俺はなる!10話;童貞の童貞による童貞のための真の道程11話;我が童貞道にいっぺんの悔いなし!
ただ、あのピザ野郎は何だったんでしょう、分からん

実写パート・・・・
久しぶりにマジキチなのもらいましたよ、確かにこれは伝説にもなります罠
放送事故レベルでしたし、打ち切りも当然の成り行きでしょう
というかよく通りましたよね、あんな企画
せめて声優出せよって話です、ちょっと悪ノリが過ぎましたね


(チョメチョメ)の(エビガタメ)
(コブラツイスト)がちょっと目立つ(マンキーバナナ)になってしまいましたが
まぁ(ギロチンドロップ)だけは(保健体育)できると思ってますし、(逝ってよし)の(卍固め)などなんだかんだで(マンゴー)はあります
是非、(キャメルクラッチ)

投稿 : 2024/12/21
♥ : 7
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